いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ビフォア・サンセット

【概略】
アメリカ人作家のジェシーは自作のプロモでパリに滞在中。最新作は20代だった9年前にウィーンで一晩を過ごしたフランス人女性をモデルにした恋愛小説だ。パリの小書店で記者から取材を受けていたジェシーの前に、そのモデルとなったセリーヌが現れる…。
ロマンス


.0★★★☆☆
イーサン・ホーク、ジュリー・デルピー、実際に9年たって制作された作品です。
半年の約束が果たせないまま9年たった二人の再会。9年前の恋の結末を確かめたい気持ちとは裏腹に、とりとめのない会話を重ねる二人に、タイムリミットは刻一刻と迫っていく…。
パリの町並みを歩きながら、ひたすら主演の二人が話し続ける、前作と同じ作風です。再会した二人は、9年前と変わらぬ、自然な会話、しかもまったく途切れることはない。初々しさはなくなったが、そのぶん大人の深みと余裕が増した感じ。のめりこむような恋ではなく、どこか身軽では無くなった感じの二人の会話。
本当に2人が冗談をいいあい語り合いながら散歩でもしているんじゃないかと思わせるリアル感は前作と変わらず、観光船の上での「あの時、君が来ていれば」(ジェシーは半年の約束を守ったが、セリーヌは祖母の葬儀で来れなかった)というジェシーの本音が切ない。お互い好意を持っているのに、たった一言が言えず…言ってしまうほど若くはなく…車の中での二人の感情の吐露が、とっても現実味がある。大人になるってこういうことなのかもしれない。
二人ともがあの夜の事が忘れられなかったのがありありとわかるのがいいね。終わり方は今度は別れのシーンがなくセリーヌの部屋で「時間が迫ってるわよ」「わかってる」という曖昧さでその後は観客の想像に任せるという感じでしょうか。