いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ビームマシンで連れ戻せ テレポーテーション大作戦

【概略】
東西に分断されたベルリン近郊の村に住むリケは、宇宙に憧れる女の子。彼女は衛星の打ち上げ計画を実行するが、手作り気球は大木に激突し、厳重注意を受けてしまう。
アドベンチャー


.5★★★☆☆
離れ離れになった大好きな叔父さんを救うため、お祭りの夜にある計画が実行されようとしていた―。それは、特殊装置ビームマシンでリケを西ベルリンにテレポートさせ叔父さんを連れ戻すこと!しかし、スイッチボタンを押した瞬間、村中の大人たちを西ベルリンに送ってしまった!?こうしてリケたちによる大人たち救出の新たなミッションが幕を切った!
東西ドイツ分断時代で東ドイツをこんな風にポップに描いた作品を、私は他に知らない…と思う。社会主義体制の締めつけをまともに描けば絶対シリアスになっちゃうし、そこを子供達の世界を通して、こんなことがあったらいいなを実現した映画。もともとは「テレポーテーション」という短編作品だったのを、ユーモアと夢溢れる作品へと長編化した。
基本的には可愛らしいフレデリケ(ヒロインの少女)とそのクラスメートの男の子たちとが電話線を使った転送装置“ビームマシン”を作ろうと材料集めに奔走する姿を描いた、ちょっとSF風味のファンタジー・アドベンチャーです。
1989年11月という時代背景もミソで、そう、本作は「ベルリンの壁崩壊」の数日前から始まるストーリーなのでした。冷戦末期の東ドイツで苦悩する大人たちや役人たちの姿を映し出しますが、基本はファンタジーですので、重々しくはならない。リケ(フレデリケ)達が転送ビームの装置を身近な材料で作り上げようと苦心するところなんか、謎の金属や石を拾ってきては何かに使えないかと夢膨らんだ子供時代を送った人にはキューンとするポイントなのではないでしょうか。
なかなか良く出来た佳作。
ただこういう映画に立派な装置が出来てしまうのはちょっとおかしいなあ…もっとちゃっちい感じので良いのだよ。