いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ヒューゴの不思議な発明

【概略】
駅の時計台に隠れ住む少年・ヒューゴ。父が亡くなり独りぼっちになった彼は、唯一の友達だった壊れたままの機械人形の秘密を探るうち、少女・イザベルと老人・ジョルジュに出会う。
ドラマ


.0★★★☆☆
思ってたよりは平凡でしたが、映画ってやっぱりいいよなぁ、と思える作品でしたね。(私はもっぱらDVD鑑賞ですけども~^;)
少年と機械人形とか、お店の中の雑然とした感じとか、素敵と思える部分もたくさんあって、楽しかった、というのが第一印象。

ただしかし、正直前半はちょっと無駄なシーンが多いかなとも。この前半がもたつくんですよね。それと映像は美しいのですが、お話が意外と地味だったのが驚きでした。
1902年製作「月世界旅行」で映画の魔術師と呼ばれた実在の映画監督ジョルジュ・メリエス。正直私はほとんど知らなかったのですが(月世界旅行も名前とポスターだけ)真の主役はこの人。演じるのはベン・キングズレーさん。当時の技術であれだけの手品と融合したSFX技術が出来れば凄いの一言でしょう。骸骨になっちゃう男の映像が面白かった。あと邦題で冠されてますが、ヒューゴが特別発明をするわけじゃないんですよね。むしろ、修理。何でこんなタイトルになっちゃったんだろ?
ヒューゴを演じた少年のいい意味で渋みのある瞳には驚きました。達観しているというのか、老熟した瞳です。クロエちゃんは相変わらず上手い。

最先端技術を使っての過去作品への憧憬なんかもあるんじゃないのかなぁ。
でもヒューゴが住んでいる時計台の無数の歯車からの遠景や機械人形の部品に感じ取れるのは、作品中でも語られてた「誰も不要な存在ではない」ということでしょうし、「共に夢を見ましょう」(映画のことを指している)という台詞が印象強く、これはそのまま監督の心なのでしょうね。映画へのメッセージ性の強さもあってかどこか骨太な印象もありました。
ただ機械人形がイラストを描いていく過程はワクワクしましたが、ラストはいい話で胸がいっぱいになりますが、そこまでドキワク感のする作品と感じ取れなかったのが残念。一人の少年の行動が、皆に微笑みを運んでいく。これはそういうお話でした。
個人的にはベン・キングズレーさんが素晴らしかった。それにクリストファー・リーさんがまだまだお元気そうで良かったです。