いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

FRANK フランク

【概略】
イギリス人青年・ジョンは、巨大な張りぼてのマスクを被るカリスマミュージシャン・フランクのバンドに加入することになるが…。
ドラマ


.0★★★☆☆
コメディというか…ドラマというか…。
とにかく痛々しい話です。
マイケル・ファスベンダーが決して被り物を脱がない正体不明のミュージシャン・FRANKを演じ、イギリスでカルト的人気のあった音楽コメディアン、フランク・サイドボトムをモデルにした話とのこと。
共通の感性を持ったもの達の中に、凡人が加入したことにおける、組織崩壊と精神混乱の話ですかね。
常に頭が被り物のFRANKのバンドにひょんな事から加入する事になったジョン。SNS中毒の彼が発信した投稿動画が評判を呼び、人気の音楽祭に招待される機会に恵まれるも、FRANKもメンバーも、次々と様子がおかしくなり…。
こういうのってなんていうんだろう。自分たちの音楽、楽聖域をもつメンバーたちが、自分たちなりのキャパを超えるものにぶつかって、混乱する…というのか(そのまんまだ)。
はっきりいって、気持ちはわかる。結果を求めずに自分たちの音楽を貫いてきたバンドですから、一般のはれの大舞台で成功するわけがない。FRANKの精神崩壊ぶりがちょっと滑稽ではあったが。
メンバーの個性は強烈で、自己主張が強いうえ、社会に馴染めず、自分が生きる場所を探っているようにも感じられる。そしてこのバンドの中に居ることを皆安寧に思っているようだ。
人は皆、他人には見えない被り物を被っている。それが表面にでてるかでてないか、それだけのこと。FRANKは実際被り物をしているけれどね、彼がある意味で隠す精神疾患を、ラスト会いに行くほど仲間を「愛してる」のは本物だろう。
しかし、ラストにフランクが歌い出す「みんな愛してる」。これが、聴くほどに実に痛々しい。彼の言う「愛」があまりにも一部限定で中身が感じ取れないから。でも仲間達はFRANKの事をとてもとても愛してる。それは重要だ。

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