いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

フランケンシュタイン

【概略】
永遠の生命を追い求める科学者・フランケンシュタイン博士は、死体を組み合わせて人造人間を作り上げる。だが、人造人間は博士の助手を殺害し…。
ホラー


.0★★★★☆
科学が生んだ悲劇の怪物を描いたホラー映画の古典的名作。
ボリス・カーロフさんのこの「怪物」は迫力満点で、これぞ!という感じなのですが、今観なおすと、この怪物=人造人間がとてつもなく可哀想に思えてくる。「愛もなく、なぜ造った」これは別のフランケンシュタイン作品のキャッチコピーですが、まさにそうなんですよ。
マッドな科学者に無責任に造られて、挙句の果てには殺されそうになり…一緒に戯れた少女を過ちで殺してしまうシーンも、その忌むべき体のせいで…と考えると、ラストで婚約者と結ばれるフランケンシュタイン博士の方が「悪」に思えてしまう。

無駄な部分のない70分という密度の濃い作品で、1931年に作られているとは本当に驚きます。
冒頭、死体を掘り出す博士と助手。途中で首吊りの死体があったものの脳は使えず、こっそり医学校に忍び込むのだが、助手が驚いて普通の人の脳が入った瓶を割ってしまい、仕方なく殺人鬼の脳を持ち出す。そして心配したエリザベスらが見守る中、実験は始まるのである…!

バックで歩いてきてジャーンと手前に向く。座らせ、反応を見る。光に反応し、火を恐れ、囚人のように閉じ込められ鞭打たれる。自分で造ったものなのに、博士は手に負えないのだ。執拗に火をあてがう助手を殺した怪物は、鎮静剤を打たれる。
博士とエリザベスの結婚で村じゅうが浮かれる中、それは起こった。怪物は脱走し、ある少女と花を水に浮かせて遊ぶのだが、花がなくなった途端少女を水に放り投げて殺してしまうのだ。花に微笑みをみせていた怪物が、その無知無垢さゆえ。

やがて少女殺害の罪で村じゅうの男たちに追われた哀れな怪物は風車小屋に逃げ込むのだが、小屋を燃やされてしまうのだった…。
一つ気になった事といえば、この作品ではヴィクター・フランケンシュタインではなく、ヘンリー・フランケンシュタインなんだね。
それにしても素晴らしい造形とボリス・カーロフさんの演技です。

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