いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ブロブ/宇宙からの不明物体

【概略】
ある夜の出来事、静かな田舎町に突如隕石が飛来する。アメーバ状の物体(怪物)が、一人の老人の手に寄生し、偶然近くを通り掛かった車のカップルと不良少年が病院に連れて行くのだが…。
ホラー


.0★★★☆☆
それは、ただ飢えを満たすためにやって来た。それは、執拗に、ただ喰うために襲う。
オリジナルは1958年「マックィーンの絶対の危機(ピンチ)」。駆け出しのスティーブ・マックィーンが主演で、どす黒く赤いゼリーみたいな「人喰いアメーバ」みたいなスライムがヌロヌロとボウリング場なんかに現れてパニックに陥った人々が右往左往するような作品だったはずです。本作は1988年にそれをスライム状の人喰いモンスターが襲いかかるという基本設定だけを拝借してリメイクしたもの。
ある夜、空から落下してきた隕石らしきものから這い出てきた不定形の「物体」によって田舎町が阿鼻叫喚の渦に叩き込まれるという物語です。スライム状はどす黒いものからピンク色にかわっています。カップルの女のほう…チアガールと、町の鼻つまみ者の青年(不良)が救世主となる流れも面白い。

水道の排水口から噴き出した怪物が顔面にへばり付いて恐ろしい力で中に引っ張り込む衝撃シーンやら、生きながら骸骨と化す子供の断末魔の情景など、スライム状モンスターの怪物が、次々と人間(や動物)を餌に襲い掛かり、貪欲に吸収・消化を繰り返しながら巨大化していく暴飲暴食ぶりは見ものでしょう。
ストーリーは、今でこそありがちですが、ブロブという粘性物体の悍ましい程にグロテスクな表現ぶりが痛快。CGなんて無い時代だから、それっぽい実物を合成させている様だけれども、この手作り感が生々しさをだしているのだと思う。

人間を襲うシーンが変化に富んでいてなかなか気が利いてる。チープ感はありますが、畳みかけるようにテンポ良く進むストーリー展開と面白さで飽きさせません。
メグは映画にいったまま帰らない弟たちを救いに、ブライアンは隕石落下現場を調べて、そして2人はスライム状モンスターが実は政府の開発した生物兵器であることを知るのであった。軍隊は生物兵器を守るために町の住人を犠牲にするつもりだった。2人は町の人々を救うために立ち上がる…。

これ、なんと「ショーシャンクの空に」「グリーン・マイル」「ミスト」等の感動作・良作を監督、脚本しているフランク・ダラボンの作品なんですよー。監督は「エルム街の悪夢3/惨劇の館」でデビューし、その後「マスク」やシュワルツェネッガーの「イレイザー」を監督したチャック・ラッセル。
そういえば、ダイナーの女主人フランが殺されるシーンは、悪趣味なユーモア・センスが悲惨さを大いに盛り上げるものだったよね。電話ボックスから恋人の保安官に助けを呼ぼうとするも、電話ボックスがスライム状モンスターに囲まれ…でもってそのスライムの中に食事中で席を外してたはずの恋人が「食事された」状態でいる、という…。
なんにせよ、80年代B級クリーチャー映画として良く出来ている作品です。面白いし一見の価値はありますよ。

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