いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

プンサンケ

【概略】
38度線を股に掛け、ソウルとピョンヤンを行き来する“プンサンケ”と呼ばれる運び屋。彼はある時、韓国に亡命した北朝鮮の元高官の愛人をピョンヤンから連れて来るよう依頼される。
サスペンス


.0★★★☆☆
ハードボイルドな展開ですが、どこかコミカルな部分をいれてくるところはさすが韓国映画。
北と南に分断された国家の悲哀が出ている作品でした。38度線を飛び越えてピョンヤンとソウルを行き来する謎の運び屋“プンサンケ”。そんな簡単に頻繁に行き来できるものなの?とは思いつつも、時には離散家族の思い出の品、時には人だったりと、それはまさに命がけ。
電柵をくぐり、草むらに隠れ、川を渡り、泥を体中に塗って赤外線を避け、最後に鉄条網を棒で飛び越える(ちょっと凄いですよ)。言葉は発さない。
しかし、今回、南の国家情報院に依頼された亡命した北朝鮮の元高官の愛人イノクの場合はちょっと違った。本気で38度線を越える覚悟がないので、文句はたれるし転ぶし、はっきりいって足手まとい。しかし元高官は喜んだ。でもプンサンケは国家情報院に騙され捕まり、依頼という名の命令をされるのだった。
いつの間にかイノクと惹かれあっていたプンサンケは(ここの描写は薄いと思う)、北朝鮮の工作員たちが亡命した元高官とイノクを暗殺しようとしていることを知り、彼女を救おうと色々と奔走するも、すでに彼女は河原で無残な姿を晒していた。

プンサンケは、北朝鮮工作員と韓国情報部員を一人ずつ拉致して、一つの部屋に閉じ込めるのだが…。ここがなんとも言えず面白い部分。あと正直宝石が勿体無いと言い張ってるとことか。
どっちもどっちというかね、北も南も結局やってることに大差はない。それを皮肉ったラストはなんともいえず物悲しい。
結局叫ぶ以外に一言も発しなかったプンサンケ。彼は一体何者だったのか…。
冒頭の余命のない男性が北に残してきた妻子から返って来た返信ビデオのシーン。そこにある妻の戸惑いと無表情さがとても現実的だった。

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