いやいやえん@引っ越しました!

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

塀の中のジュリアス・シーザー

【概略】
ローマ郊外にあるレビッビア刑務所では、囚人たちによる演劇実習が定期的に行われ、毎年様々な戯曲を演じ、所内の劇場で一般観客に披露していた。今年の演目はシェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」に決定し、俳優選出のオーディションが始まった。シーザーやブルータスなど、主要キャストが次々と重装備棟の囚人に割り振られ、彼らは手探りの中、監房で、廊下で、遊戯場などで演技の練習を行っていく。やがてそれぞれの過去や性格などが次第にオーバーラップし役柄と同化したとき、刑務所内はローマ帝国へと変貌していく…!
ドラマ


.0★★★☆☆
シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」を演じることになった囚人たちの姿を描いた作品ですが、演目を知らなくても楽しめると思う(「ブルータス、おまえもか」の台詞で有名な作品です)。実際の囚人たちが演じる演劇の舞台をドキュメントタッチ風で描く(実際にはドキュメントとは違うのであくまで「風」ですね)。
70分弱という尺の中で、作品の全体像がわかるようになっているのもいいところ。
舞台となるのはローマにあるレビッビア刑務所。イタリアの中でも特に重罪人を収容することで知られている所。実際の上演シーンだけをカラーにして、それ以外はモノクロで表現されている。
役を演じるにあたって多少の演技指導はされているのですが、基本的に選出された人物たちに「考えさせ」ているように見えるところが熱演と演劇への情熱の要因になっているのかも。
台詞をよくみんな覚えているよね、そこも凄いところ。練習風景がそのまま物語になっていて、表情なども真に迫っています。刑務官が「もう少しだ(待ってやろう)」と便宜をはかってあげるのもなんとなくよかった。彼らも演劇を楽しみにしているのですよね。
「芸術を知ったときからこの監獄は牢獄になった」という台詞が印象強い。もともとは更正プログラムの一環であったこの演劇、なんやかやありましても、単純に「演じる」事の面白さを描いた作品であることは確かでしょう。