いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

謀議

【概略】
1942年1月、極秘会議のため、ベルリン郊外の屋敷に召集された15人のナチ高官。彼らはユダヤ人大量殺害計画を決定し、世界を変えることとなる…。
ドラマ


.0★★★★☆
これがTVムービーだったなんて!
一つの結論にたどり着くまでの「謀議」を描いたもので、会話劇になりますね。秘密裏に行われたヴァンゼー会議を題材とした映画です。
第3帝国がユダヤ人問題を移民や移住ではなく、抹殺の方法としてガス室を使用することを検討し、それで同意を得た会議の模様がテーマ。出席者はナチ党やSSの幹部、高級官僚や法学者等でありながらも、合理的に効率的にユダヤ人をどうやって「処理」するかというのが目的でありそこに殺人という意識はない。恐ろしい。

それぞれの参加者が組織を代表して意義を唱え検討しながら、同意したり、屈服したりしていく様は、まるで悪い版「十二人の怒れる男」。
親衛隊高官ラインハルト・ハイドリッヒをケネス・ブラナー、アドルフ・アイヒマンをスタンリー・トゥッチ、「ニュルンベルク法」を作成したストゥッカート内務次官にコリン・ファース、などなど、豪華で見ごたえある演技合戦も見どころのひとつ。
その弁舌で「十二人の怒れる男」とは正反対に、正義ではなく悪意というものが増長し希望を打ち砕いていく様は、観るものを非常に不安にしていきます。
結局すべての者が、この抹殺の計画に同意してしまいますが、正確無比で無駄を嫌う合理的なドイツ人気質がこの映画でも表れているように思える。
映画の中身はどんよりと重く不謹慎ながらも、制服姿は萌えるなあ。

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