いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです。個人の感想なのでネタバレしています。

ぼくを探しに

【概略】
両親を失ったショックで言葉を話せない青年・ポール。ある日、彼はプルーストというマダムと出会い、失われた記憶を呼び戻す不思議なハーブティーを勧められる。
ドラマ


.5★★☆☆☆
「ベルヴィル・ランデブー」「イリュージョニスト」の監督さんによる初の長編実写映画。
ベルヴィル・ランデブーは好きだったなあ。独特の質感だったよね。で、実写になっても、フレンチなお洒落さは変わらずキッチュで素敵な世界観でした。色合いがいいよね。ただ、物語は超独特で。
幼い頃に両親を亡くしたショックで口が利けなくなってしまったポール。独身の伯母二人に育てられピアニストを目指す彼は、言葉を発することもなければ感情は一切外に出すこともなく子供の心のまま成長してしまった。ある日、同じアパルトマンのマダム・プルーストのハーブティーをご馳走になると、幼い頃の記憶が、少しづつ甦ってきます。マダムの茶葉は脱法ハーブなのか?色んな先端がアスパラガスにみえるポール。
プルーストという名前はプルースト効果(嗅覚や味覚から過去の記憶が呼び覚まされる心理現象)からきているんだろうね。
「自分の人生を取り戻していく」という内容は、今の私には結構アイタタタな部分が多いのですが、このポールもなかなかのもので、記憶を辿れば母に暴力を振るっていたと思われてた父親は実はプロレスラーであり、母への暴力だと思ったのはプロレスの練習で(おい、それはないよ)。あれっ僕愛されてた!と癒されピアノコンクールで優勝キメたのもつかの間、実は両親はピアノが床とともに落下して下敷きになって即死していたことがわかってしまうという…。ポールは自分が「両親を下敷きにして殺したピアノ」を知らず弾いていたことを知って、鍵盤を落として手を使い物にならないようにしてしまうんです。ピアニストにはもうなれない!その後なんやかんやでマダム・プルーストも病で亡くなっちゃう。墓前で雨粒がウクレレを奏でたのを見た彼は、今度はウクレレ奏者になって大成功というね…。え?
ラストシーンで、いままさに言葉を発しそうな赤ちゃんに向かって、ポールが「パ、パ」と言葉を発するラストです。
それにしても、蛙の演奏会とか、両親のプロレスシーンとか、シュールというかなんというか。

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