いやいやえん

映画・DVDの感想ブログです
個人の感想なのでネタバレしています

ポゼッション

【概略】
長い単身赴任を終え、妻アンナのもとに戻ったマルクは、妻の冷やかな態度に傷つく。ようやく、その不倫相手ハインリッヒと対峙するが、彼から“第三の相手”の存在をほのめかされたマルクもまた愛に苦しむ。
ホラー


.0★★★☆☆
監督が自身のイメージする「狂気の愛」を描いた作品なので、監督以外には理解できません。カルト映画ですよ。
単純に、イザベル・アジャーニを起用してここまでの狂った役柄をさせる監督の狂気とそれに応えるイザベル・アジャーニの怪演を堪能すれば良さげ。
ある意味で究極の愛を作り出したともいえるイザベル・アジャーニの狂演が凄まじいです。サム・ニールもそれによく応えています。
長いこと単身赴任だった夫が、妻と息子のもとへ帰ってくる。しかし久々に会った妻とは何故かぎこちない。不審に思った夫が調べると、妻の不貞が明らかに。夫婦喧嘩になって妻は家を出て行くのだが…不倫相手の家にもおらず、行方が判らない。一人息子に会う為に、毎日のように自宅に現れるのだが、どこへ帰って行くのか。夫は探偵を雇って妻の尾行を依頼、やがて探偵はダウンタウンの老朽化したアパートを突き止めるのだが、そこで驚くべきものを目撃する。部屋に入り込んだ探偵は、浴室でぬめぬめした「不気味な生物」を発見し、妻に惨殺されるのだ。夫は妻が作りだす狂気の世界を追いかけはじめる。破滅の時まであとわずか…。
ざっくり(↑)ストーリーを書いてみたものの、ここからどう書いていいのかが正直全くわからない。しかし、映画というものはストーリーなんか無くても成立する。意味なんか分からなくても成立するものなのだ。観客総ポカーン必至ですが。
よく見て欲しいのはここである。キリスト像を見つめていた妻の中で善と悪が互いにせめぎ合い、善がいなくなるまで、地下鉄の通路で叫んで大暴れし、口や耳や股間などから得体の知れない液体を放出する。

ス、スゲエ…^;観ているこちらまで頭が変になりそうなシーンですが、これはすべて彼女の頭の中での葛藤なのだから、驚きだ。そして要は人妻とその夫が戦いの末に悪の前に敗れ去るというようなことなのだ。そうなのだ、この映画はそういうことなのだ。
ぬめぬめしたタコのような「不気味な生物」とセックスする妻(まさかの触手プレイ、時代先取り)。この生物は、やがて人型になり…そして、夫そっくりの姿になるのである。まるで自分だけの特別な相手のように。やはり妻は夫を愛していたと云うことなんでしょうかね?

ちなみに、背筋が凍りつくような感覚があったのは、チャイムが鳴り、息子を預かる女性担任教師がドアを開けようとするのを息子が狂ったように「開けないで、開けないで、開けないで、開けないで!」と叫びながら二階へ駆け上がるラストシーンの一連だった。次の瞬間バスタブに息子は浮かんでいるのである。
息子は敏感にソレの存在を感じ取っていたのだろうか。
稚拙なところも多分にあるんだけど、なにやら物凄いパワーで押し捲られる作品だった。

×

非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。