いやいやえん

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マイノリティ・リポート

【概略】
2054年のワシントンDC。犯罪予防局の刑事ジョン・アンダートンは、予知能力者プリコグの透視により、次々と犯罪を未然に防いでいた。ところがある日、プリコグが透視した犯人の名がジョンだったことから、彼は予防局に追われる立場に追い込まれる…。
SFアクション


.5★★★☆☆
徹底的なディストピア(管理社会)となった近未来。殺人などの重要犯罪は少女と双子の兄弟による予知システムで食い止められていた。だが、それは予知システムを支える3人のエスパーを閉じ込めて成立しているものであった。ジョン・アンダートンは犯罪予知課のチーフで、ある日彼が殺人を犯すと3人が予知する。そしてジョンは予知システムの中心である少女アガサを連れて逃げ出すのだが…。
本作も「ブレードランナー」同様P.K.ディックの作品を映像化したもの。引き込まれます。ただ原作とはラストや主眼がちょっと違うみたいで。原作ではラストやはり殺人を犯すことになるジョン、未来予知を巡る攻防が主眼だったみたいですね。
未来都市や道路に吸い付く車や、体全体で操作するコンピュータ、網膜認証などの未来グッズの数々、予知能力での犯罪予防というのがありなのかなしなのか(まだ犯罪を犯していないのに捕まる)という不当な点においても、うーんと考えられるものだし、なにより犯罪予防局に勤める主人公ジョンがその犯罪予備軍として指名手配されてしまうという展開は、なかなかにスリリング。
犯罪予防システムの抱えている問題や、個人の思惑などが絡んで、ラストの展開はちょっとあんまりだけど、少々のご都合主義はあるものの「理想的な社会だが不気味な未来」を軽快に描いた娯楽作としたのは良かったと思う。長尺なのもあまり気になりません。
あとやっぱり縦になった車のシーンで逃亡するとこと、蜘蛛みたいな機械スパイダーから身を隠すのに冷水の風呂に沈むところが印象に強いよね。
結局システムを維持するために、間違った事をするのは機械ではなく「人間」。司法から来たコリン・ファレルが前半で言っていましたね。プリコグ能力の核であるアガサを手元においておくために、その母親を偽装殺人…ファイルはエコーだと思われて消去されるが、アガサの頭の中には残っていた。そしてそのファイルをみたために、ジョンは6歳で誘拐された息子ショーンの事件の犯人に偽装された男を殺す、という「予知未来」をされることになったのでした。その後、本作での本当の犯人死後、プリコグたちは解放され、システムは解体されることになるのでした。
しかし、実は本当の功労者は、あの黒人の副主任さんのような気がする。いくらお願いされたとはいえ転送するとかナイス。あと元奥さんララもジョンの目玉もちこんで乗り込むとか男前。

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